2010年03月03日

「デンバーオムレツ」 西部開拓時代の息吹を感じるアメリカンフード(産経新聞)

 【NYオヤジ流レシピ】

 標高1マイル(約1600メートル)の高地に位置するところから「マイルハイ・シティ」と呼ばれるコロラド州デンバーの名を冠した料理がある。その名も「デンバーオムレツ」。ウエスタンオムレツともいう。まだ西部開拓が続いていた1880年代に誕生した名前らしい。

 オムレツ、といっても、日本人がイメージするような、外側はフワフワ、中身はトローリという上品なものではない。固焼きの卵の中にハム、玉ねぎ、ピーマン、トマト、野菜がたっぷり入った巨大なオムレツである。

 もともと開拓時代の西部では塩漬けした豚肉を薫製にし、ハムやベーコンとして保存食にしていた。それにトウモロコシ、ジャガイモといった先住民(ネーティブ・アメリカン)らから教わった野菜を加え、開拓農民はフロンティア(開拓地)を切り開いていったのである。

 西部では酪農、牧畜が今でも盛んであることはご承知の通り。つまり、デンバーオムレツとはそうした西部開拓時代の生活から生まれた、このうえなくアメリカンな一品なのである。

 ハム、トマト、玉ねぎ、ピーマンをいためていり卵に加え、パンにはさんだものを「デンバーサンドイッチ(ウエスタンサンドイッチ)」という。その後、このサンドイッチがオムレツとして生まれ変わり、中にチェダーチーズ、マッシュルーム、ポテトなどを加えたものが全米に広がって、朝昼食の卵料理の定番メニューになった。

 一般にアメリカの食べ物はまずいという定説、あるいは思い込みがあるようだが、西部のカウボーイになったつもりで、このデンバーオムレツをつつきながらバーボンウイスキーを飲んで一息付くのもいいかも。こうした、大自然の恵みをストレートに生かした西部の片田舎の素朴な料理の中にこそ、古き良き時代のアメリカが残っているのだから。

 日本でオムレツといえば、ヨーロッパ流の半熟卵タイプで、半月型に作るのが一般的だ。だがデンバーオムレツは両面フラットに、キッチリ固めに焼く。カウボーイたちがたき火を囲んで作った料理の名残だから、火加減がどうのとか、難しいことはいいっこなしだ。しかも具だくさんでボリュームがある。

 米国のファミリー・レストランでは人気メニューで、付け合わせとしてハッシュブラウンポテトかフレンチフライかを選ぶことができ、朝、昼はもちろん、夕食に頼む人も珍しくない。

 もうひとつ言えば、付け合わせも、一つの大皿にすべて盛りつけて豪快に出すのが米国流。あるいは、オムレツを焼いたフライパンをそのまま、付け合わせを添えて客の前に出すこともある。乱暴?いやいや、それこそが、米国流のもてなしなのだ。

 私の働いているエセックスハウス・ホテルでは、ブランチの際に客の前でシェフがオムレツを作りサービスする。

 往年のチャールズ・ブロンソンはニューヨークに来たら、ルームサービスで必ずこのデンバーオムレツをオーダーしていただいた。大スターといえども、カウボーイの気風を失っていなかったのだろう。

 ブロンソンさんは2003年に亡くなってしまったが、ニューヨークのど真ん中でデンバーオムレツを頼んでいたブロンソンさんの姿を思い浮かべるたび、私はふと、昔見た懐かしい西部劇の思い出に触れることができるのだ。(加藤孝良)

■デンバーオムレツ

材料(4人分)

卵(溶き卵) 大12個

ハム 80グラム

赤、青ピーマン 各1個(80グラム)

玉ねぎ 1個(40グラム)

トマト 1個(40グラム)

<それぞれ1センチ角切り>

マッシュルーム 20グラム(スライス)

チェダーチーズ (お好みで)大さじ4−5杯

塩、白コショウ、サラダオイル、バター 適量

(付け合わせ用のハッシュブラウンポテト、またはフレンチフライとして)

じゃがいも 大3個

<ハッシュブラウン用には皮をむいてすりおろす。フレンチフライ用には棒状に切る>

(トマトサルサ)

トマト2個(湯むきし種を取る)

玉ねぎ、パセリ、各小さじ1、レモン汁

<市販でもいい>

(作り方)

(1)テフロンパンにサラダオイルを入れ、中火でハムを4分いためる。野菜類を加えて軽くいため、しんなりさせておく。

(2)いためた野菜を4等分し、溶き卵も同じく4等分しておく。

(3)中火に熱したテフロンパンにサラダオイルを入れ、溶き卵と野菜を入れてゴムべらでかき混ぜ、両面キツネ色に焼く。

(4)すりおろしたポテトを電子レンジで25秒温め、テフロンパンでオイル、バターを少量加えてこんがり焼く(ハッシュブラウン)。フレンチフライは油で揚げて味付けする。

(4)トマト、玉ねぎ、レモン汁、パセリにタバスコを2−3滴加え、トマトサルサを作る。

(5)オムレツを皿に盛り、トーストやスライストマト、フレンチフライ、ハッシュブラウンポテトなどを添える。

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2010年03月01日

朝鮮学校の無償化で首相「結論が出ていない、検討中」 中井氏は改めて反対(産経新聞)

 鳩山由紀夫首相が、高校授業料無償化法案で朝鮮学校を無償化から除外する方針を示唆したことをめぐって26日、首相や閣僚らから発言が相次いだ。首相は朝鮮学校側の反発を踏まえ、「(自分が)判断したのではない。文科省を中心に検討いただいている。まだ、結論が出ていない」と発言を後退させたが、閣僚の主張は食い違い、閣内の調整不足をうかがわせた。

 首相は「授業の内容が一つ、検討材料にあることは間違いない。国交がない国の教科内容が検討できるか。そういう状況の国をどう扱うかという議論だ」と指摘。「別に拉致にかかわりがある話ではない」と述べ、拉致事件と無償化問題は無関係だと強調した。

 平野博文官房長官は26日の記者会見で、昨夜の首相発言について「今から外すということは法案を出している以上、言うべきじゃないし、首相もそう言ったのではないと思う」と打ち消した。また、「(無償化問題に)拉致が入ることはない」とも述べた。

 また、川端達夫文部科学相は記者会見で「(首相の)真意は聞いていないが、想像すると、この問題にはさまざまな考え方があるということを言われたのだと思う。国会の議論も踏まえながら最終的に省令で決めたい」と述べた。

 一方、中井洽(ひろし)国家公安委員長・拉致問題担当相は26日の記者会見で、「拉致問題に絡み、制裁措置をやっている国の国民だから、『これはどうなんだろう』ということは川端文科相に昨年12月に申し上げたところだ」と述べ、改めて反対する考えを強調した。

 その上で「無償化は国の意思として実行する政策だ。国会の議論で私の意見も含め、文科省でこなしてもらえるだろう」との観測を語った。

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